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    邦画を憂う名無しさんからの投稿

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    20年以上前でしたか、FMラジオで何かの対談番組を毎週午前中やってました。ある日ゲストが歯科医で、
    トークの途中で矯正治療の話題にも触れられた時、
     「日本の、ある有名俳優の影響で“男なら歯並びなんか気にしなくても良い”みたいな感覚が昔から
        一般に根付いたせい、とも云われていて・・・」
    というような事を、歯科医が漏らしたのを今でも覚えています。TVなら絶対に放送できないトークでしょう。
    おそらくラジオ局にもファンや関係者から抗議が後であったのかも知れません。
     
    ある有名俳優とは○京○知○の兄弟(故人)です。よ○もと・ジャ○ーズと並んでメディアに影響力大の
    プロダクションの社長でもありました。(ジャ○ーズとの結びつきは特に強かったらしいです)
    ちなみにハリウッド進出日本人俳優の第一号です。(1965年)

    そのハリウッド映画とは、航空黎明期に世界横断に挑む各国の冒険飛行家の活躍を描いた作品です。
    これも20年くらい昔にたまたまTV放映で見たときの印象なのですが、冒険飛行家役の一人とはいえども、
    いかにも「金ヲフンダンニ積ンデキヤガッタカラ何トカ出演サセテヤッタ」という感じの扱われぶりでした。
    「オマエ、ジャマ」というか、彼が居たら古きよき時代の映像世界が壊れるだけ、みたいな苦しい違和感。
    例えれば、年代もののウィスキーの中に臭い糠を混ぜてしまったようなものです。

    日本以外ではTV放映の際、彼の出るシーンは多分、丸々カットされて居る場合もあるのでは?と感じます。
    当時の日本人俳優にだって、この映画の雰囲気に調和できると考えられる者は探せば見つかるはずでしょ
    う( 例えば三船敏朗や市川雷蔵だとか )なのに、どうして無理して彼をハリウッド進出第一号に仕立てあ
    げたのでしょうか。単に若さと、婦女子への人気度だけで海外へ出せるなどと愚かな判断をしたのでしょうか
    。この事は日本人として、そして邦画も好きな者として、たいへん残念でなりません。




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